幸せの【根っこ】

それぞれの価値観で誰だって幸せになれる。はてなブログ掲載中 https://yuuuuki.hatenablog.jp/ 日々の出会い、経験、気づきを思いのまま綴っています。 ポジティブ思考な普通の会社員。趣味はグルメ、ワイン、ミスチル鑑賞です⭐︎

私たちの誇り・家宝の通帳

みなさんにとって幸せとは何ですか?

 

何って聞かれてもそんなのたくさんあるし、尚更”ひとつあげてみて”って言われても難しいし、そもそも今”幸せじゃないし”と思う方も少なくともいらっしゃると思います。
何気ない日々の中で、ささやかな気づきや考え方、幸せなこと、などを呟きながら。。
確かに伝わって誰かの気持ちが少しでも【ほんわか】してもらうことができたなら、
それでいいと思ってます。一人で悩むことが多かった自分だから、たくさんの事に気づけた。そんなブログです。空いた時間で構わないのでいつでも気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
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”サングラスの奇跡” episode3
私の中の重要な宝物。
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私たちの誇り・家宝の通帳

(ある会社員、女性のエピソード)

 

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昔からとても家は貧しい家だった。食べたいものも食べた記憶がない。買ってもらいたい物も買ってもらった覚えがなかった。でも、私はとても豊かな気持ちで育ってくることができた。お父さんお母さんは明るく接してくれていて、貧しさを出さないように色々気遣ってくれていた。そんな中だからこそ貧しくても、グレることもいじめられることもなく過ごすことができた。

 

主人と結婚の約束した時、主人の家も私と変わらないくらい貧しかった。結婚資金と所帯道具を揃える為に、3年間デート代を節約してお金を貯めた。

 

ある日、結婚の挨拶に主人が私の家にきた時の話だった。

 

主人「娘さんを私の嫁にください」

両親「・・笑顔で頷く」

何も反対することなく、うちの娘でよければこちらこそ、とういうことだった。

 

「所帯道具と結婚資金は大丈夫なのか」と尋ねてきた。

 

「貯金をしたから大丈夫だよ」

 

「ちょっと待ちなさい」

奥の部屋の古いタンスの中から、ぼろぼろの預金通帳と印鑑を持ってきた。

 

「これはお前が結婚する日の為に、俺とお母さんが一生懸命貯めたお金だ。

これを使ってほしい」

 

私の家は貧しくこんな大金あったのか?食べたいもの買いたいものを我慢してきたのは何だったんだと思いつつも、その通帳を受け取り記帳された金額を確認する。

 

「・・・(84万円)」

 

それ以上にびっくりすることがそこにはあった。1回も出金をした跡がなかった。さらに驚いたことは1回1回の入金の金額が150円以上の日は1日もなかった。34円・・75円・・などの細かい数字が並んでた。

 

私は通帳を主人に見せ、二人目を合わせる。

 

主人「これは私たちでは使えないです。お父さんとお母さんで是非使って下さい。」

 

両親は最初は受け取らなかった。一瞬、無言の時間が流れしばらくして

 

「それなら、孫が産まれるまで貯金を楽しませてもらおうか」

母と一緒に目を合わせた後、通帳と印鑑を引き取ってタンスに再び入れた。

 

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それから月日が流れ、孫が産まれる前にお父さんお母さんはなくなってしまった。亡くなった後しばらくしてある日、こんなことを主人が話かけてきた。

主人「あの通帳のことを覚えているか?」

 

「覚えているよ!」

 

主人「俺はあのお金は一円も要らない。けれどもあの通帳はお父さんお母さんの気持ちの込もった預金通帳だから、あれを俺たちの子どもに見せたいんだ。どんな素晴らしい祖父祖母のもとに産まれたか分かるだろう」

 

通帳を探しにいったが、実家は既に取り壊しになっていて見つからなかった。二人で話し、あれを我が家の家宝にしたいと思っていたのにと残念にしていた。

 

(私たちの誇り・家宝の通帳)

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私たちは、通帳の最後の数字の大きい少ないに目が向いていないだろうか。そしてその最後の金額を増やすために1回1回の入金額を大きくしようとしていないだろうか。この通帳のように例え1回1回の入金額が少なくても、それに親の愛情を感じることができ、また一番最後の数字が少なくても、幸せを感じる心があれば幸せになれるということでないだろうか。

 

小さな小さな積み重ねよりも、違うことに重要視してしまう時代。人との接点でも肩書きや役職、立場にしか目にいかないこの世の中。そんな中、この両親が子どもを想う気持ちや愛情は計り知ることができない程のものであり、それはまさに形無くしても、家族の家宝になったと思う。感謝しても感謝してもしきれない想いがそこにはあった。

 

【小さな小さな積み重ねは何よりも高価な宝物】

 

この話を聞いたとき、私の心はどこか潤い自分もそうでありたいと強く思うことができた。物のありふれた世界で、心だけは貧しくしてはいけない。そう小さい頃、叔母にならった言葉を思い出していた。

 

小さい事ほど大切にできる”勇気と愛情”を

 

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私の”サングラスの奇跡”シリーズのブログ記事です。良ければこちらにも足を運んで頂けたら嬉しいです。コメント等あれば、是非お待ちしております。

 

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